冬に雪が降ることも珍しくない多摩西部。S邸に入るとほっとする暖かさがあり、桧の床の感触を楽しむように、ご主人は冬でも裸足で過ごしているという。依頼先に小嶋工務店を選んだのは、地元の木をつかって家づくりをしているからだ。「寒さが厳しく、夏は高温多湿なこの地の風土に適応して育った木なら、家の材料として使った時も気候風土に合い、住みごこちも良くなると思ったからです。」とご主人。モデルハウスで感じた暖かさが、家を建てようと思ったもう一つの理由だ。外気温がマイナス3℃の日に、床下の温度計を見ると13.9℃であった。「木の家だから、北欧テイストの家具と和紙のブラインドなど、いろいろ組み合わせしても、しっくり落ち着きます。」と奥様。木の温かさや香りに癒され、自分たちで選んだ好きなものだけに囲まれた暮らしを楽しんでいる。