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教会
2014.04.24
先日、会長と一緒に品川にあるドイツ教会に行ってきました。教会をご計画中のお客様とお打ち合わせをしているのですが、教会堂の信者の方が座る椅子の間にどうしても柱が入ってしまいます。その柱を和紙でくるんでオブジェのようにしたりと、和の要素を取り入れた面白い教会があると伺い、勉強のために一度見てみようということになりました。
国道を外れて一段高い丘に登っていくと、和風なんだけどやはりドイツの人が作った建物らしい可愛らしい平屋の教会が静かに佇んでいました。隣の住まいにいた牧師さんにご挨拶すると、快く中を見せて戴けました。60年近く前に建てられた建物だけれども、最近リフォームされたらしくて、内外ともにとても清潔でした。柱はもう和紙でくるまれてはいませんでしたが、講壇の後ろはガラスではなく和紙が貼られており、パイプオルガンを仕切る建具も戸襖、また、勾配天井から吊り下げられた照明も和紙張などなど、随所に和の要素が取り入れられ、ドイツ人のお施主さんが日本の文化をとても好んでいたこととがうかがい知れます。でも決して和洋折衷なチグハグさはなくて、とても落ち着く穏やかな気分になれました。60年の時を経て、そこを訪れてきた人の想いの積み重ねと、それを静かに受け入れてきた建物のやさしさを感じられるのは、施主と設計者が建物に託した想いの深さゆえでしょうか。
販売担当