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繊細な表現
2021.10.04
皆様こんにちは。
台風が去った後のここ何日かは、昼間は汗ばむくらいの暖かさ(暑さ)ですが、
朝夕は肌寒いくらいであり、日々秋が深まっていることを感じられます。
日本には気候を表す言葉がたくさんありますが、段々と季節が移ろうことの表現として
「三寒四温」が思い浮かびました。
読み方は「さんかんしおん」
ご存知のように、冬の終わりから春にかけて天気予報などで頻繁に見聞きする表現です。
冬から春にかけては三寒四温という言葉を使いますが、秋から冬に向かって使う
逆の言葉はあるのか?と思い至ったので少し調べてみました。
「三寒四温」と逆の言葉とは?
調べた結果、逆の言葉、反対語は無いそうです。
理由は単純で、4日間暖かくて3日間寒いような「三寒四温」とは逆の現象が無いから
とのこと。
秋が段々と深まっていくときに「三寒四温」に対応する言葉はありませんが、
似たような言葉で「一雨一度」がありました。
読み方は「ひとあめいちど」です。
「一雨一度」とは、一回雨が降る度に気温が一度下がるという意味の言葉です。
秋が深まる10月から11月初旬にかけては、移動性高気圧と低気圧が日本の上空を
交互に通過する為、一定周期で天気が入れ替わり、雨を降らした低気圧が通過した後には
大陸から冷たい空気が流れ込んで来る為、気温が少し下がるのだそうです。
季節はある日を境に一気に変化するのではなく、ゆっくりと時間を掛けて少しずつ
変化して行きます。
その季節の微妙な移ろいを、先人たちは美しい言葉で表現してきました。
(英語圏では三寒四温のように季節の変化を表現する言葉は無いそうです)
「日本語」とは本当に繊細で、このように豊かな表現、細やかな描写が出来る
美しい言語なのだと、再認識出来るよい機会となりました(*^^*)