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2021.05.09
こんにちは、小嶋です。
今日もいいお天気でしたね、以前はゴールデンウイークというと半袖で過ごしていたような気がしますが、これも地球温暖化による異常気象なのでしょうか、人が快適と感じる22℃前後の気温は歓迎なのでこのまま快適な気温が続いて欲しいものですね。
さて、今日は檜(ひのき)について少しお話したいと思います。檜は加工がしやすく丈夫で長持ち建築材として古来から建築物に使用されてきました。檜の名称の由来は様々ありますが、現在植林され構造材に使用している檜は、戦後林業家が苗木を植え70年以上手塩にかけた人工林が大半を占めています。東京都は面積の1/4が森林であり、弊社が使用する檜は、檜原村、青梅市、あきる野市で伐採された檜を使用しています。ご存知の方も多いと思いますが、花粉の飛散は苗木から原木に育つプロセスの中で、約50年経過すると大人になり花粉を飛散させていきます。現在東京都には50年を超える原木が多くなり、私のような花粉症に苦しむ方々が多くなりましたが、建築用材のチャンピオンと言われる檜は、50年で伐採し植樹する事ができれば、花粉の飛散を低減できることができます。建築用材として何故檜が古来より使用されてきたのかを考えると、一番は丈夫(強度)でシロアリに強く、最高の香りを放つ木材であることです。この檜の良さを最大限に活用した乾燥方法は、TOKYOWOOD理事長である、中嶋理事長が私達のオーダーを聞き入れ完成してくれましたが、人工乾燥では決してできない強度を粘り、最高の香りを放つ材となっています。人工乾燥では1週間程度で製品とするところを、数ヶ月天日で寝かせ、油分を木材の中に残すことで粘りと香りを残します。
10年前数社いた製材所の中で、一番最初に中嶋社長が天然乾燥の注文を了承してくれた時は、本当にありがたかった、人工乾燥で製品とすれば手間もかからず在庫率も下げられる状況下にありながら、私の願いを叶えてくれた事は感謝でしかありません。人工乾燥で油分を飛ばし、表面割れを内部割れに変える製品は、どうしても私の中で納得いかず...
(天然乾燥への挑戦はこちらから)
人工乾燥と天然乾燥でなにが異なるのか、手間暇かけてどう変わるのか、弊社は更に進化しこの活動を永続的に行えるように、最新型のグレーディングマシーンを中嶋理事長と購入する事を決めました。
多分東京の工務店では初の試みとなると思います。中嶋理事長とは10年の間TOKYOWOOD普及のパートナーとして歩んで頂き、また経営面でもこの2年の間協力し合い、経営評価を更に向上する事ができました。
木材ショックで揺れる日本の建築業界ですが、東京の地産地消を更に揺るぎないものとし、最高品質の東京の木を皆様にお届けしたいと思いますので、皆様宜しくお願い致します。
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