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家造り検証(基礎工事①)
2017.07.10
おはようございます、小嶋です。
今朝も暑いですね、早起きして涼しい内にと働いていますが、毎年暑さがこたえる様になってきましたね。
冷房に余り頼らないように健康にすごしたいと思います。
さて、2ヶ月に亘り様々な業者さんに夢中になってお会いし、32棟の実行予算を作成してみましたが、建築は奥が深いですね(笑)
柱一本、ビス一本に至るまで、何を使用してどう施行するのかで全く性能や耐久性が変わってしまう事を、どうやってお伝えすればいいのか、よく言われる事は『どうせ保証期間は同じでしょ』っと寂しく言われてしまいますが、弊社をお選び頂いた方は、多分30年後あたりに小嶋で良かったと気づいてくれるんだろうなっと、花火を見ながらしみじみと思ってしまいました(笑)。
何故、弊社が外貼り断熱(外断熱)を採用しているのか、今日はこの事の一部についてお話ししてみたいと思います。
まず家造りにおいて昔から基礎が大切だと言われてきましたが、現代の長寿命な長期優良住宅にあって、どこの建物でも変わらないし大丈夫でしょっと普通に考えますし、何処の会社も基礎について自信満々に記載されていますが...
まず基礎で一番気にされる部位は、皆様でしたらどうでしょうか?
やはり鉄筋でしょうか、それともコンクリートの厚さでしょうか?
私が基礎について拘るポイントは、
1つは、鉄筋のつなぎ方(結束)
2つ目は、コンクリートの種類(施行する季節によって異なる)
3つ目は、酸性雨から劣化を守る基礎の外皮部分の部材(外貼り断熱)
4つ目は、アンカーボルトと鉄筋の結合方法
そしてべたになりますが、業者さんの丁寧さでしょうか(中々、基礎工事に丁寧さを求めるお客様は不思議といませんが、これが一番大切かもしれません)
6つ目の最後は、養生期間ですね(キチンとコンクリートを乾かす期間⇒施行した季節によって異なるのをご存知でしょうか)
これ全て当たり前の事なのですが、これをハウスメーカーとローコストの会社の実行予算を元に、比較すると家の価値を比較する違いがはっきりと見えてきます。
まず施工期間と、材料費、職人さんの手間の部位に分けて検証してみましょう。
その前に、大量に生産している会社は、コンクリートも鉄筋も安く仕入れられると、言っている会社があると聞いた事がありますが、それは全くのでたらめ、そんな言葉を話す営業マンがいたら...(止めときます)
あるテレビで有名なローコストメーカーの基礎工事の金額がお客様の提示している金額が60万円とした場合、業者さんには50万円となります。
仮に約100㎡の家とすると、基礎は1階の面積ですから50㎡(総2階とします)
まず鉄筋ですが、鋼材価格とネットで出せば金額は直ぐに出てきますが、弊社で約3500円/㎡1F面積から約4000円/㎡1F面積の間になります、これに当然利益(20%)が入りますのでお客様には4400円/㎡から5000円/㎡となります。
原価で175000円から200000円(お客様には、220000円から250000円)となります、もちろん鉄筋は使用するトン数や結合方法で変わりますが、鉄筋でこれだけの金額が出て行きます。
そして次にコンクリート(生コン)ですが、これも使用する量、強度で大きく金額が変わっていきます。
え、強度で金額変わるんですか、皆同じじゃないんですかっと良く言われますが、生コンは設計強度と施工方法で大きく金額が異なりますし、いやらしい話し、長期優良住宅(性能評価)を取得しなければ、更に手を抜くことができるんです。
生コンの強度試験をしているから大丈夫? それはあくまでサンプルの話しで、実際に打設した時の状況でいくらでも細工できると言う事を知っていてください。(詳しくは家造り勉強会でお話ししますね)
生コン打設、いわゆるコンクリートを打ち込む工事を言いますが、季節によって設計強度(補正値)が変わり、施工する季節で、コンクリートの金額は変化していきます。
え、季節で金額が変わるんですか?
これも真面目に家をこさえていると、出てくる話なのですが、答えはイエスです。
コンクリートを大量に買えば安くなるは全くの嘘で、ただ単純に設計強度を下げるか、生コンの量を減らすというのがローコスト住宅の考えで、展示場に出展しているハウスメーカーの家も、下請けの会社では当たり前とされています。
実は、どんなに100年持つと騒いでも、コンクリートの設計強度、耐久年数はJIS規格で決められているんです。
100年住宅建築するとカタログに書いていて、設計強度がそれに満たないのは寂しい話であり、幾ら生コン伝票で証明しても現場で水を混ぜれば強度はでません、また検査する箇所(外周)だけ真面目にやり、内部や耐圧だけ手を抜くなど、ローコストの現場を見ていると本当に辛くなります。業者さんと話すと、3棟以上になれば20%は安くしますよっと話を聞いて...
結果、真面目にやると生コン金額は、弊社で約6000円/㎡1F面積から約7000円/㎡1F面積の間、お客様には7500円/㎡から8750円/㎡となり、約30坪(100㎡)の家で、お客様には375000円から437500円となります。
鉄筋、220000円から250000円
生コン375000円から437500円...
あれ、もうローコスト業者さんの見積りこえてしまいそうです(涙)
これに生コンを打設する時に使用するポンプ車が35000円から40000円(基礎業者さんが持っていると下げてくれますw)
アンカーボルトや下地を作る砕石があり....
あれ、職人さんの手間は??
現在、弊社の職人さんには、30坪で375000~450000円お支払していますが、これは一日20000円/人ぐらいになる単価です。
20000円というと実働25日で、50万円/月、これからトラックや重機、型枠、ガソリン代をまかない、季節によっては25日も働けない時期もあるのですから決して高い感じはしないですよね。
だとすると、どうするのか、答えは簡単です、日数をかけない事です。ようは20人工掛かる仕事を、7日で行えばいいのです。
弊社の基礎工事期間は養生期間をいれて約3週間から1月とされていますが、ローコスト住宅は7日間、ハウスメーカーで10日から2週間とされていて、季節による養生期間を全く考慮していないのが理解して頂けると思います。
これは、お客様にも問題が少しあり、工期を急かしたり、養生期間中に現場に職人さんがいないと怒る方もいて、自然と早く作るが固定されてしまった様に思います。
コンクリートを乾燥させる期間は季節によって異なりますが、基礎施工工期7日間では、速乾コンクリを使用しても無理ですよね、養生期間をキチンと取らない基礎は、ネットでお調べ頂ければ悲惨な状態になりますし、問題が起こるときは既に保証期間を過ぎていている、ギリギリの所をねらっている事が逆にすごいなっと感心??してしまいました...
7/30の家造り勉強会では、このようなお話を少ししてみたいと思いますので、お気軽に参加してみてください。
真面目に家を造ると大変なんです(笑)それでも変えない家造り、少し長くなりましたが、明日も基礎についてお話ししたいと思います。
さあ、今日も一日がんばります!
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