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TOKYO WOOD WORKER,S~新しいホームページ~
2017.03.09
おはようございます、小嶋です。
今朝もいいお天気ですね、朝日も富士山も綺麗に見えていて、気持ちのいい朝ですね。
さて、林野庁、国土交通省、経済産業省は2/23『合法伐採木材等の流通及び利用促進に関する法律(クリーンウッド法)』について、施行規則案と合法性確認の判断基準事項を定める省令案、基本方針を公表しました。
森林と環境問題との関係性はわかりやすく、森林保全に取り組む企業が現在、増えてきている中、数年前に名古屋市で開かれた国連の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)をきっかけに、木材の調達方針をつくり、違法性が疑われる木材の使用を禁止した企業がこれにより増えてきました。
日本に違法伐採木材が流通しているとする指摘が多くあり、英国王立国際問題研究所は、日本の輸入木材の12%が違法伐採の疑いがあると報告した。
環境NGOは、違法伐採で天然林のほとんどが失われたマレーシア・サラワク州産木材の最大輸入国が日本だと非難しました。(日刊工業新聞より)
これは、森林破壊は環境問題だけにとどまらず、サラワク州では原住民が住む場所を奪われる事態となり、人権問題にもなっていて、違法伐採木材を購入する企業が、環境破壊と人権侵害に加担していると非難される事態が起きてしまっています。
日本も違法伐採問題を重く捉え、議員立法でクリーンウッド法ができたが、NGOの地球・人間環境フォーラム(東京都台東区)の坂本有希部長は「名称の通り、合法伐採木材を増やすことが目的となっており、違法伐採木材の取引を規制していない」と指摘する等、輸入材にたいする合法木材の使用は努力義務にとどまり、違法木材の取引に罰則がない事が問題視されています。
坂本部長は「日本の家具や住宅メーカーが海外進出しようとしているが、厳しい海外規制を基準にしないとビジネスができない」と話す。また「森林資源がなくなると企業も困る。未来を考えてほしい」とも訴えていて、日本の住宅メーカーが違法伐採木材に依存している事が鮮明になってしまいました。
安価な輸入材は何故生まれるのか...
昨今のヤマト運輸の輸送ビジネスの問題もそうですが、5月から施行されるクリーンウッド法により、国内木材の需要がさらに見直される事になりますが、疲弊した国内の林業再生には沢山の課題があり、一朝一夕に伐採量を増やす事もできない現状は、国内の木材流通を価格競争に追い込み、更に林業を疲弊させてしまう事になると思います。
代表的な例が、秋川木材協同組合への木材調達の依頼ですが、住宅会社からのオーダーは、量の確保とコストダウンの依頼ばかりで、東京の林業家が何故疲弊しているかという事は、眼中に無い依頼が多く、このまま国産材需要が急激に増えれば、更に林業を疲弊させて行く事になると思います。
どうすればいいのか...
林業再生には、原木価格を現在の最低でも3倍にしなければ立ち行かない状態であり、2000万円の住宅建築をする方には、約200万円あまりの負担増となってしまいますから、ここまでくると国産材を使用したいという方も居なくなってしまうというのが現状です。
そこで、3倍とは行かなくても、平成10年当事の価格に戻すために、(一社)TOKYO WOOD普及協会は、林業家、製材業者、工務店が集まり、見捨てられた東京の山の材である多摩産材を世に普及させる為に、平成21年に結成し新ブランドとして『TOKYO WOOD』の販売を開始しました。
当初は工務店(弊社)と製材業(沖倉製材・中嶋材木店)の3社で立ち上げましたが、現在では、林業家(東京チェンソーズ・田中林業)等、山主さんにも加わって頂ける団体に輪が広がって来ました。
このTOKYO WOODというブランドは、ただ木材を販売するという事ではなく、良質な住宅にだけ供給される木材として、弊社が平成21年に採択された、国土交通省 長期優良住宅先導事業の考えを導入したブランドとして改良に改良を重ね作り上げました。
木材の販売だけを考え、多摩産材を普及させようとしても、輸入材や地方材に価格競争で負けてしまい、性能が良いのか悪いのか、一般の方には解からず、国産材が流行っているから広告をするという、志のない会社の餌食になってしまうとTOKYO WOOD普及協会の皆で話あい、更に拘ったきびしい基準を設けました。
(TOKYO WOOD普及協会の原木使用量をグラフ化しています。)
日本一、世界一の性能と癒しを造り上げる。
勝てない、儲からないという愚痴を取っ払い、自らの努力と工夫で8年の歳月を費やし造り上げたTOKYO WOODは、東京の林業や製材の希望の光であり、私も発症してしまった花粉症の問題さえも解決できる、東京の環境に寄与した大儀を持った木材流通のあり方です。
天然乾燥の拘り、一本一本の性能の数値化、印字、伐採方法の改良、伐採した後の苗木の育成等、建築屋目線だけではない、林業家、製材業者、工務店の3本の矢が重なり合った強い矢(志)として現在運営されています。
そしてこれは、大手ハウスメーカーが参入しないからこそ出来る取組みであり、住宅会社だけが利益を上げる現在の木材流通に革命を起こす取組みだと、皆誇りを持っています。
ただ単に国産材の使用を唱える時代は過ぎ去り、これからはローカルエリアで地元の環境と良質な資産(住宅)を後世に残し、豊かな時代を迎えられる事を目指す時代だと私達は考え、先陣をきってこれからもマニアックなぐらいに拘りを追求し、東京の林業、製材業、工務店の希望の光『TOKYO WOOD』をこれからも大切に育てていきたいと考えています。
そんな、私達の思いが詰ったリニューアルさせて頂いた、『TOKYO WOOD』のホームページを、皆様、是非一度ご覧頂ければ幸いです。
(上記イベントの申し込みはこちらhttps://goo.gl/iZ1djw)
TOKYO WOODを支えるTOKYO WOOD WORKER,Sの熱い思いを実現する為にも、弊社は、東京の環境に寄与し、耐震性、温熱環境に拘った家造りをして、地元で必要とされる工務店であり続けたいと思います。
さあ、今日も一日がんばります!
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