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小嶋工務店五十年史 その12
2016.07.30
おはようございます、小嶋です。
今朝は久しぶりに富士山が見えましたね、山頂の雪化粧は無い姿ですが、悠然と構える姿に感動してしまいましたね。
何だか黙して語らずの富士山の姿をみると、口数の少ない男はでカッコいいと感じますね、言葉少ない男は、語りかけた時に出る言葉に聞き入ってしまいますからね...
聞くほうもべらべら口うるさく言われるより聞きやすいですから、何だか朝から富士山を見ていてそんな感じがしてしまいました。
さて、弊社の歴史、今日は社内の人物にスポットライトを当ててお話してみたいと思います。
彼と初めてあったのは、入社まもなくい頃(当たり前ですが)でしたが、私は八王子展示場に勤務していた事もあり、会話をする事も殆ど無く時は過ぎ、入社して10年近くが経った、私が営業部長、役員となってからも会話をした記憶が無かった男の話です。
改革を進めていた時、組織の効率、現場での作業効率を進めていた時、どうしても彼のポジションの必要性が理解できず、会長や当事の建設部長、設計部長に、彼の役割について説明を何度と無く聞いた事が昨日の事のようです。
そのポジションについていたのが、後に弊社の改革の流れを大きく変えて行く事になった、現在、西部建設部長の松野部長でした。
会長、両部長は、松野がいるから弊社の構造は安心(根拠が私には理解できない)なんだ、絶対に彼のポジションは変更してはいけないっと、何度となく言われ続け、構造伏図を熱心に書いている松野君の姿を遠目でで見ながら腕組みをして私は首を傾げていました。
後で解かった事ですが、人なつっこい面と裏腹に、シャイで人を寄せ付けないオーラもあり(笑)
直接聞けばよいのですが、中々本人に聞く事も出来ず時だけが過ぎていました...
このままでは改革は進まないと、ある日、意を決して松野君に聞いてみる事にしました...
(設計部時代の松野部長、この20年で笑顔の写真はこの一枚だけです(笑))
その時の松野君は、『俺に近づくなオーラ全快の状態』でしたが、そこは私も販売のプロなので、自然と彼とシンクロできる唯一の話題、消防団の先輩の話をして笑顔を見せてくれた時に、『あのさ、〇〇をやりたいんだけどどう思う』っと効率改善の課題の一つについて相談してみました...
すると、堰を切ったように『絶対いいです、やるべきですよ、簡単にできますから、10棟検証してみますから時間ください』っと...
正直、びっくりしてしまいましたね(笑)
何だこの男って(笑)私が一番好きな汗して答えを出すタイプじゃないかって(笑)
当事の管理職全員から否定された事を、あっさりできますっと言われ、尚且つ簡単ですよっと話す松野君に惚れてしまいましたね(笑)
それからは、恋人に会いに行くように3階の隅で毎日一生懸命働く松野君の所に通いつめ、本音の一言を伝えてみました...
『なあ松野君のこのポジションいるのかな』って...
本人に相談し勘違いされる事は嫌でしたから、遠まわしに気を使いながら聞いてみたのですが...
『こんな仕事、うちだけですよ、工場に依頼すればいいんですよ、工場から来た内容をこちらが厳しく指導すればいいんです、自分でも何でこの仕事に時間を費やしているのか解からない、部長に何度も言ったんですよ』っと...
普通、長年自分でやってきた仕事を否定されたり、奪われる事を拒否するものなのですが、松野君から出た言葉に、正直、こちらが驚いてしまいましたね(笑)
私がそうであったように、会社の中にい続けると総じて世間が見えなくなるものですが、松野君は外の世界と弊社を冷静に分析できる力があると、この時初めて知る事ができ嬉しくなりました。
数ヶ月が過ぎて、珍しく彼から『常務(当事の私です)、〇〇の検証終わりました、残材の量が減少し、大工さんも喜んでいます、後は羽柄材の検証です』っと...
具体的な数字で、残材(ゴミ)の量が1棟あたりこれだけ減り、棟梁の工程も何人工減り...
人材は眠っている
2年ぐらい経営会議で話しその都度『できない、無理です』と言われ続けた事を、この男はたった数ヶ月でやり遂げ、しかも次のステップの課題まで話しに来てくれ...
私は何を見て嘆いていたのか笑ってしまいましたね、株主の皆様に何度か説明を重ね、彼を新しい部所の責任者(3階級飛ばした室長)に任命させて頂きました。そしてその時から、外部で開催するシンポジウムや研修会が開催される度に、松野君を連れまわし、数年後、弊社の50年の歴史の中でも一番の偉業である『国土交通省 長期優良住宅先導事業』を受賞する事となりました。
この事業は、初年度は私一人で取組み落選、二度目も私と営業で取組み落選となり、正直もう無理かなっと感じていた時でしたが、松野君や高井君を色々な会合に連れまわし、何度も悔しい思いを重ね、学び、そして、彼らを中心としたプロジェクトメンバーを結成し、満を持して三回目の挑戦をしようやく受賞できた事業でした...
毎日のように現業を終えた後に集まり、夜なべをして話し合いに話し合いを重ね、ようやく締め切り一時間前に提案書が出来上がり投函させて頂きました...
造り終えた後は物凄い手ごたえと、達成感がありましたね。
そして、数ヵ月後、採択(受賞)の一報を頂いた時は、プロジェクトメンバー全員で涙、涙でしたね、そして私は、松野君や高井に抱きついてしまいました(笑)
今では、当たり前ののように様々な受賞をしている弊社ですが、全てはここから始まり、その後、数々のメディアの方に取上げて頂けるようになりました。
プロジェクトメンバーはもちろんですが、この創業50年の歴史の中で、業界の金メダルとも言われる事業での受賞は、社員全員が物凄い力を持っている証となり、皆大きな自信となりました。
そんな中でも、松野君の大きな功績として、秋川木材協同組合との事業提携の話が一番だと考えています。
それは、その数年後に皆が理解する事になる、あるテレビ番組へに出演へと繋がっていくからです。
今でもその時の事を話すと、松野君は『社長が任せてくれ、最後は社長が選択したんです』っと控えめに言う可愛い男です(笑)が、正直、その時はコストの事や、工事との連携ばかり気にしていましたね、ただ松野君から、専務(すいませんころころ役職変わって、その時の私です)、『先導事業の提案書を書くに当たり、地場材(多摩産材=TOKYO WOODの前身)を使用しますが二つの選択がありますます、埼玉の製材会社と五日市の製材会社です、安いのは埼玉です、五日市は値段が高いですが、私達の理想の材を造る可能性がありますがどちらにしますか』っと...
もう目を見れば誰にでも解かりますよね、明らかに五日市(秋川木材協同組合=沖倉さんと中嶋さん)でやりたいと目でうったえているんですから(笑)既にコストの算定もしてあり、技術管理についても松野君の部所で管理すると報告され、『じゃ五日市でいこう』っと応えました。(じゃなんて聞いたら沖倉理事長や中嶋さんに怒られそうですね、選んだの社長じゃないんですかって(笑))
すると『いいんですか、高いですよ』って(笑)、地場材の王道を行く為には嘘があってはいけない、少しでもザワっと感じた会社からは買いたくないと何度も検討した彼の言葉でしたから、迷いはありませんでした。
そして松野君に、弊社の技術の要として、各現場の品質管理をお願いした時も、現場をやらせてください、何人か預けてもらえれば最高の品質の現場を造りますから、そして育てますからっと...
やり遂げる事ができる人材は会社の宝
私が何時も思うことは、この事だけですね、やり始めた事を中途半端にしない人材は弊社の宝です。会社を愛し、会社の未来に光をもたらしてくれる社員がどれだけ存在してくれるか、一時だけ光り輝くのではなく、永続的に会社を愛してくれ、やり遂げてくれる人がどれだけいるかがその会社の力だと考えています。
(昨日の建設会議での松野君)
あの時、主任だった松野君は、室長になり、現在は弊社の建設部長となり、私が弊社の技術の要と誰もが思える人材となってくれています。そして彼の指導の下、一人、また一人と松野イズムを継承した若手が育ち、現在も職人さん達が恐れる(笑)厳しい管理職として努力し続けてくれています。
私にもっと人を見る目があれば、もっと早くできた事が沢山ありますが、これからも一人一人を良く見させて頂き、お客様が常に御満足頂けるような家造りをし続け、永続的に地元で必要とされる工務店になりたいと思います。
さあ、今日は大勢地方から同業者の方が来られるので、一生懸命静かにお話したいと思います、今日も一日がんばります!!
***********イベントのお知らせです**************************************************
【真夏の小金井で避暑体験 エアコン1台でひんやりの家 TOKYO WOODに触れよう
小金井宿泊体感モデルハウス 8月の体感会】
日時:8/11(祝)~8/15(月) 10時~17時
☆上記期間中、8/12(金)のみイベントは休業させていただきます
場所:小金井宿泊体感モデルハウス
東八道路「小金井南中西」交差点角
参加方法:
期間中、直接直接小金井宿泊体感モデルハウスにご来場ください。
事前予約も承ります。ご予約の上、ご来場の場合、美味しいお米をプレゼント!
当日ご来場者には、TOKYO WOODのコースターをプレゼント!
ご予約・お問い合わせ先:
本社販売企画部 フリーダイアル0120-79-5610
内容:体感会では、肌で感じていただくだけでなく、快適さを裏付ける温度測定を行います。
「体感シート」に添って、家の色々なところの温度を測り「なぜ、涼しく心地よく感じるのか?」のヒミツを
ご理解いただく仕組みは、毎回大好評。ご参加者様には「2階や小屋裏がこんなに涼しいなんて驚いた。」
「家全体で、温度差や湿度差があまりないことを体感できてよかった。」
「実際に家の壁や床の温度を自分自身で計り、外との違いを自分の目で確かめられたので楽しかった。」
などのお声をいただいています。また、TOKYO WOODの美しい無垢の床、檜の香りにも触れて癒されますよ。
当日のご来場者にはTOKYO WOODのコースターを、
ご予約来場者にはさらに美味しいお米をプレゼントさせていただきます。
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~アクセスランキング記事~
1位 TOKYO WOODができるまで①~建築業界の金メダルに挑む~
2位 TOKYO WOODができるまで②~TOKYO WOODはどこへ向かうのか~
3位 ガイアの夜明け撮影秘話①~放送前夜~
4位 ガイアの夜明け撮影秘話②~私が製作するのはリアリズムの追及~
5位 hu-maga掲載記事
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~TOKYO WOOD×ソーラーサーキットの家、動画一覧~
☆『TOKYO WOOD×ソーラーサーキットの家』に住まわれている、O様邸の1日を動画で追いかけたショートムービー夏編です。
☆『TOKYO WOODバスツアー檜原村を訪ねて』
☆『着工式 H27/8』