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小嶋工務店五十年史 その8
2016.07.23
おはようございます、小嶋です。
今朝は曇り空でホッとしましたね、これから『こじま祭り』が開催されますが、雨降りにならずに安心しました。
TOKYO WOOD小金井分譲地の造成工事も予定通り順調に進んでいて、一番の難関だった擁壁工事が完成します。現場であれやこれや指示を出すうるさい私ですが、ようやく職人さん達も私に慣れて来てくれたようです(笑)。
(TOKYO WOOD小金井分譲地、山場の擁壁工事があと少しで完成いたします。)
(雨で上棟が流れ、普通なら家に帰るのに、齋藤棟梁は、現場の掃除を一生懸命していました。ホンとにありがたいですね。)
昨日は、朝から立て続けに打ち合わせが入っていて、正直疲れが出ていたのかも知れませんが、打ち合わせの合間に不思議な夢を見ました...
その夢は...
部門長が私の部屋に来て、『社長のブログを見て涙が出た』と話している姿でした...
過去20数年を振り返ってもこんな事は一度も無く(笑)
ありえない現実に、間違いなく夢だと思い部屋から出た後
顔をつねったら...
どうやら現実の出来事だったようです...
たまに疲れて寝てしまい、自分の鼾で起きる事がある私は、あまりの衝撃的な出来事にしばらく身動きが取れませんでしたね(笑)ビデオで撮影したいぐらいでしたから(笑)
悪どいコンサルについて一言書きたかった事と、皆が考えを共有する大切さを綴ったのですが、意外な所から『涙』したっと言われ、しばし呆然としてしまいましたね(笑)
さて、弊社の歴史についてですが...
幼い頃の思い出や、以前勤めていた会社でのお話について数度にわたり書いてきましたが、今回は激動の時代『平成の時代』にいよいよ入っていきます。
バブルの崩壊、消費税の増税、阪神大震災等、数々の経済ショックを迎えた平成の一桁台の思い出は、今でもその時の事を書くのが辛くなりますね...
『光と影と信頼』
様々な経済的な不況が弊社を遅い、素早い改革を断行できず、辛い時だけが流れていたような気がします。
昭和の経営手法を変えることが出来ず、自ら変える事を拒んだ会長が弊社の命運を託したのが私の兄でした。
兄は元来、私と違い頭の切れる馬鹿みたいに真っ正直な男で、全てを自らこなしてしまい、業者さん達からも好かれ、会長の跡取りとして何の欠点も無い男でした。
ただ、唯一欠点をあげるとすれば、自ら全てを出来るがゆえに、周りとシンクロできなかった事が、今思えば弱点になってしまったような気がします。
時代への素早い適合を余儀なくされ、次第に創業当事のパワーに翳りを見せながらも、まだまだ自分でこさえた会社を手放したくない会長と、時代に素早く適合しなければならない兄との間には、溝が少しずつ広がっていった感じが外から見ていて感じました。
どこの会社にもある継承問題ですね。
兄が役員になり、弊社を実質運営した数年間で、会社が傾いた事も事実であり、その後、弊社の命運を左右する株主との間を取り持った先見の明も事実であり、兄の功績は『光と影』が混在しています。
最近になって、兄弟の仲悪いの?など様々な方に言われますが、若貴兄弟のような絶縁状態ではないですよっと笑いながら話すようにしています。
昨年の3月に開催した弊社の50周年式典の時、会長にサプライズで花束を渡して欲しいと依頼したように、会えば多分(笑)
まあ男兄弟ですから、会話はできると思いますが(笑)。
(50周年式典で、サプライズの花束を贈呈、涙が溢れて止まらない会長です、やはり私もそうですが、一番目は可愛いものですから(笑)あまりに上手く涙を流してくれたので、司会者にありがとうと伝えましたね笑))
平成初期の、この時代の私は、弊社の経営にはまだ参加していない、一営業担当者として日々を過ごしていましたが、兄と会長の苦悩を毎日眼にした時期にもなります。
兄が事業を継承した後、ビル部門の組織解体や、支払いに頭悩やまし、時に時代に押しつぶされそうな兄の姿を見て、何故打開策を出せないのか不満が不満を呼んでいました。
今の私の知識があれば、一番の理解者として支える事が出来たと思いますが、その当事の私では、兄からの信頼もされない駒の一つだけとなってしまっていました。
今思えば、会社を運営する上で、一番の理解者、協力者の選択を兄は間違えたと今でも思います。
お金の知識
それは、私に信頼をという事ではなく、会社の運営上一番理解しなくてはならない、お金に対する知識の不足、お金に対する一番の協力者が側にいなかった事だと思っています。
工務店や中小企業の経営者が言う『そんなの何棟売れば買えるだろうとか、もと取れるだろうが』っと、百万単位の投資や、千万単位の投資を簡単にしますが、この言動を発する人の部下には絶対になりたくないと思いますね、この言葉は経理や損益を理解できない経営者だと自ら明かすようなもので、今思えば、兄もその事を理解できていないようでした。
本来、側に経理のプロが入れば、諭し、設備投資のあり方を伝えるのでしょうが、この時の設備投資によるダメージは、弊社を暗黒の時代へいざなう事になりました。
計画と予測の重要性を理解する、14/416冊の本が私の先生
私は、その後、株主の経理部長からこんこんとお金に対する知識を教わり、悔しくて独学で勉強し続け、今では他社の資金繰りについて改善依頼が来るほど知識をつけましたが、この時の事が忘れられない私は、毎日午後5時になると、一日の会社の出入りを確認し、請求書や損益を確認をするようになっています。
こうしたお金に対する知識を、売れていればいいんだと、教わる、学ぶ事がなかった兄の時代は、本当に辛い時代の一つとして私や古参の社員の記憶にこびりついています。
そして、衰え始めた愚直な古き経営者と、時代を先読みする真っ直ぐな長男の2人の歯車は、時を重ねるごとにズレ始め、ついには、社長在任期間わずか2年で、株主と相談の上、会長が代表に復帰する事になってしまいました。
私は今でも物事を自分でやろうとする時、この時の事を思い出し、まずプロジェクトチームを結成してから責任者に任せるようにしています。最近では、毛利の最後のお殿様の真似をして『そうして、そうしよう』と、皆に任せるようにしています。(何だか偉らそうですよね(笑))
当然ここ数年の事で、任せられる組織を構築できたからできる事だからという事と、任せることにより、責任感が飛躍的にまして、責任者やプロジェクトに任命された社員の皆さんが爆発的に成長できたという事が、会社の力を大きく変化させた要因になっているからだと思っています。
現在、様々な受賞をしているのも全てプロジェクトチームの功績、正直私は道筋だけ語り、出てきた提案書の承認の印鑑だけを押す係りになっています(笑)
ただ今でも、会社の日々のお金だけは自分で管理するようにしています。多分これだけは、私の時には『そうして』とは言えない事だと思いますね。
何年前だったか、会社の状態が少しずつ改善された頃、会長から、俺の最後の頼みだもう一度、兄弟で出来ないかっと言われた事があり、突然でしたから、ああ、まだあの時を引きずっているんだなと、あらためて感じました。(会長の最後の願いは覚えている限り7回ありますが(笑))
時は不思議と、いい思い出でも、辛い思い出でも笑って話せるような時が必ずくる。
私と白田さんがそうであるように、ちょっと違いますか(笑)
いつの日か、成長した兄弟で、会社をもっと盛り上げてみたいですね、おまけが1人いてもいいですから(笑)
その時は、兄が私に『そうして』っと言える信頼できる私になっているでしょうから(笑)
生まれながらにして跡継ぎと言われ続けた兄の短くて辛い社長時代を、久しぶりに思い出して書いてみました。
出て行った兄なのか、兄を追い出した私なのか、色々言われる事もありますが、どちらも正解でその事をいわれると、何時もそうですっと答えていますが、会長が生きているうちに実現したいと思いますね!!
さあ、今日は『こじま祭り』お客様が沢山来て頂けるように、今日も一日がんばります!!
次回は、数々の出会いを書いてみたいと思います!!
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