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『慮という字』
2016.07.12
おはようございます、小嶋です。
今朝は幾分過ごしやすい感じですね、出社すると渡邉さん、塩田君が来ていてなんと一日で出社3番目にランクダウンしてしまいました(涙) 一階の照明もついており、毎朝のルーティンを奪われてしまいました(笑)
さて、最近日曜日の夜になると決まって、録画したNHKの大河ドラマ『真田丸』を見ています。今回のお題は『不信』となっていましたが、兄、信幸との蟠り、太閤秀吉と、関白秀次との蟠りを描いていましたが...
史実は解かっているのですが、正直、戦国時代の人間関係、特に豊臣家人間関係にはあまりののドロドロさに疲れますね(笑)
秀吉のこれだけやってやってるんだから直接言わずとも解かっているはずだとの思い、三成等から間接的に聞いた話はあいつは何をやっているんだと怒り、不信が不信を呼び抜き差しならない状況へと追い込み、引くに引けず最後は不幸を招き、事が済んだ時には取り返しのつかない状況になってしまう...
特に、人の気持ちの奥底を理解しないで、上っ面だけで自分がまるで一番理解しているかのように語る人材を側に置くと、話が二倍にも三倍にも膨れあがり、本人が聞いた時にはまるで違う話と変化していて、もはや信ずるに値しない人材となってしまいます。
その人が本当に信じられる人材かを確認する方法として、古から続く手法である、孫子の兵法があります。
噂や、少し適当な話をもっともらしく漏らし、試すと言う方法ですが、時に試して少し重要な話を色をつけて話してみるとあっと言う間に皆に知れ渡り、全く違う話になって帰ってきた内容を確認するという手法。
昔読んだ、武田信玄公の弟、典厩(てんきゅう)信繁が息子に残したとされる、異見九十九箇条之事にその記述がありますね。兄に仕える優秀な弟として名高い信繁について、まだ弊社の社長が兄である時に読みふけった事を思い出しますね。どうしたら、弟として役にたてるのか、どう使えればいいのか書物を読み、学んだ事を懐かしく感じます。
(大好きな戦国武将、武田信玄公の弟、典厩(てんきゅう)信繁)
中でも、永遠の忠節や、上から身を正せ等、現代社会の管理職にも当て嵌まる事が沢山記載されています。信繁の書いた異見九十九箇条は、後の徳川家でも参考にされ、現代の学び舎にも継承されています。
信玄公宣ふ、世間の侍の事は、申すに及ばず、奉公人下々迄も、其生付きたる、形義有るべし。右の人を、みそこなひの事あらん。一つには、分別有者を佞人(ねいじん)とみる。二には遠慮深き者を臆病とみん、三にはがさつ成人を、兵(つわもの)とみん、是大成るあやまり成るべし。分別の有人は、十を七分残して、三分申す。遠慮深き者は跡先をふみ、常に万事を大事にする。それは、いひ出る程にて勝負をつくるにより、妻子の思案、前に、仕る故、物伝ふ程なれば、実否をつくる。是を遠慮と伝ふ。此遠慮をしらずして、臆病と見ん。左様に見る人は、皆未練ならん。さてまた、がさつ仁は、分別も遠慮もなく、無理に物を申、遠慮者、分別者の詞少なきを、未練と思へ共、勝負を付ける所にて、はじめて妻子を思ひだすにより、はたしぎはにて、がさつ者は、必ず最後十分になし。さてこそ、がさつは臆病のはな也。
(原文そのままで読みにくいと思いますが、信に値する人物は思慮深く、家(会社)を心から愛し重要な事をやたらめったら漏らさない人という事ですね。)
くしくも武田信玄の弟、信繁の名前を貰ったのが、今回の大河ドラマの主役である真田幸村事、豊臣左衛門佐信繁ということもあり、懐かしい書物を引っ張り出して読み返してしまいました。
現代と違う戦国の世の書物や、言い伝えから学べることは多いですね。お皿に残った、最後の一つを空気も読まず平らげるような人物は、決して管理職にしてはいけないと言う事ですね、違うかな(笑)
弊社の管理職はどうだろ(笑)
遠慮して料理を余してしまいそうな人ばかりですね(笑)年に数度、麻雀をやるのですが、ほんと素直ですから(笑)
特に池田と高井はいい手だと顔に直ぐ出て(笑)
顔に出ないのは建設の松野君と浅野ですね、何考えてるのかまったく解かりませんから(笑)
思慮、遠慮など、慮という字は面白いですね。おもんばかるという一文字にもう一文字を加えただけで味のある言葉を沢山作り出すことができますから。
関白秀次という人物を、今までと違う描き方をしている三谷監督...
関白秀次に切腹を命じ、一族を皆殺しにしてしまった太閤秀吉...
死する間際に、秀次の事をどう思ったのか、三谷監督がどのようにして描くのか楽しみです。
これからも、当時の気持ちを忘れずに、思慮深く、熟慮を重ね感謝の気持ちを忘れずに、日々努力していきたいと思います。
昨日は、集金に来た方に私のブログを楽しみに読んでいますと言われ、思わず恥ずかしくて挨拶だけして、部屋に引っ込んでしまいましたが、ネタがあまりないので、明日からは小嶋工務店の歴史裏話を記載したいと思います。
さあ、今日も一日がんばります!
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