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『気密試験』
2015.11.04
おはようございます小嶋です。
今日はいいお天気になりましたね、雲ひとつ無いお天気は気持ちがいいですね。弊社の屋上から富士山が今日も綺麗に見えました。
(小金井から檜原村の山々を写してみました)
(本社の屋上から富士山が綺麗に見えました)
さて、朝一番で報告のメールを見させて頂いていますが、その中で嬉しい報告が何件かありましたのでご紹介させて頂きます。それは現場管理者から今月の行われている気密試験の報告についてです。お引渡でお喜び頂いた内容が2件ある中、気密試験の検査報告について3件取上げられていたので、今回は気密試験についてお話させて頂きます。
弊社では、気密試験を15年前から義務化していますが、何故この試験が必要不可欠な事なのか、また何故建築会社全てが気密試験を採用しないのか...
(気密試験後の外断熱)
福田内閣が施工した『長期優良住宅の普及の促進に関する法律』(平成23年)では、最終的に『気密試験』の義務化は見送られましたが、住宅の性能を語る上ではこの『C値』の数値が大きく左右されてきます。弊社にも気密測定士の資格を持つ社員が6名在籍していますが、中々この資格を有する建築会社がまだ少ないのも現実で、平成23年の法律施工の時には義務化されず、住宅建築においてはまだ建築会社まかせの現状となっています。
(左は気密試験前の屋根外断熱、右が気密試験後の屋根外断熱)
C値(隙間相当面積)...あまり聞いた事が無いですよね、でもこの面倒ですが手間の掛かる工事が住宅の性能に大きく関わってくるのです。
住宅に隙間が存在するとが、熱や音、埃、花粉、湿気の侵入口になり、同時に24時間の換気を行う上で、入り口が沢山発生する事により、計画換気にムラが起きてしまい結露を発生させる原因にもなってしまいます。
(隙間を埋め、壁体内の通気を計画的にとり、壁体内結露を無くすインナーサーキット)
弊社では、C値(隙間相当面積)0.9㎠/㎡を一回目の合格ラインと定め、木工事(気密工事完了時)一棟一棟気密試験を実施しています。
昭和55年の『エネルギー使用の合理化に関する法律』を下に、住宅金融公庫等が省エネに関する一つの指標として制定しましたが、30年以上の時が経過してもまだ建築業界で義務化する事は出来ていないのが現状です。地域によってこの気密性能は求められてくる数値は異なっていますが、私達が住んでいる東京都ではおおむねC値5㎠/㎡が求められ、寒冷地(東北・北海道等)はC値2㎠/㎡となります。
(今月行われている弊社の現場での気密試験データーです。左からC値=0.4㎠/㎡、C値=0.3㎠/㎡C値=0.2㎠/㎡)
弊社の建築する建物全てが、寒冷地にあわせた基準となっており、高性能な指標の根拠のひとつとなっています。
何故、良いと解っていても施工しないのか、『長期優良住宅の普及の促進に関する法律』(平成23年)施工時に義務化しなかったのか、一度弊社の現場に起こし頂き、御確認してみて下さい。そして11/8に行われる『家造り勉強会』で確認してみてください。きっと家造りの大きなヒントが得られるとおもいますから!
是非、お気軽に御越しください!