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現場日記

モダニズム精神あふれる木造建築

2024.09.02

みなさまこんにちは!設計部の竹田です。

台風10号の影響で、雨が降ったり止んだり、風が強まったり穏やかになったり、まだまだこの後も油断できません。外出する際はくれぐれも注意してくださいね!


先日、小金井市の江戸東京たてもの園に行ってきました。この園は、江戸時代から昭和時代中期の歴史的建築物が30棟立ち並び、街並みを再現しています。今回は数ある建築物の中から私がおすすめしたい建物があります!それが【前川國男自邸】です!この建物は、建築家前川國男の自邸であり、1941年太平洋戦争の翌年に建てられたものです。一見普通の木造住宅に見えますが様々な仕掛けや、前川氏らしいモダニズムの精神があふれています。


北側の玄関を通ると、この家の最大の見所であるリビングが広がっています。この部屋は、建物の中心部分にあたる場所なので天井が最も高く、二層吹き抜けになっていることでとても開放的な空間になっています。リビングの両脇は書斎室、女中部屋、寝室、台所などが配置されています。
また両脇に便所がそれぞれあるのですが扉を開けると......なんと中が全く違うデザインになっているんです!どうなっているかは実際に足を運んで見てみてください。


リビングの上はロフト風の2階があり、階段で結ばれています。飾り棚があるのもとてもお洒落ですね!


ダイニングとキッチンは配膳がしやすくなっていますね!扉も木で縁取りされたドーム枠が素敵です。思ったよりも低く頭が当たってしまいました笑


寝室と書斎室の窓は上部が障子になっています。開口部がとても大きく良い風が入ってきそうです!


建物の北側と南側にある丸柱は当時の電柱柱を再利用したものなんですよ!
限られた資源の中でも電柱を使うという前川氏の発想力には驚かされました。


ここまで読んでくださりありがとうございます!
実はこの建物をおすすめした理由は、学生時代最後の建築課題で選んだ建物が前川國男自邸であり私のなかでも特に思い入れのある一棟だったからなんです。話すととても長くなってしまうので、ここから先はみなさまご自身の目で見てみてください!江戸東京たてもの園にはほかにも魅力的な建物がたくさんあるので是非足を運んでみてください。

設計部 竹田