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現場日記

似ているようで・・・?

2020.02.12

こんにちは、建設部 捧です。

皆さん体調は大丈夫ですか?

インフルエンザに続いて最近では新型コロナウイルスが騒がれていますから、昨年以上に予防に力を入れなくてはいけませんね。

それに加えてもうすぐ花粉の季節がやってきますから益々マスクが不足してしまいます。

店頭では見かけないことも多くなりましたし、ネットでは高額で販売されていたりと、まさにオイルショック状態ですね。

全体的に早く状況が落ち着いてくれることを祈るばかりです。

 

 

さて本日は前回と同様に塗り壁についてご紹介したいと思います。

前回ご紹介したのがプランクトンの死骸からなる珪藻土に対して、今回ご紹介するのは消石灰からなる「漆喰」です。

 

漆喰といえば高い旅館なんかの真壁の和室等に使われている上品なイメージがあると思いますが、最近では一般住宅でも普通に使われています。

もちろん和室でないところにも使われていますし、室内の塗り壁といえば漆喰か珪藻土か、と真っ先にイメージされるくらい王道な仕上材料であると思います。

 

 

そんな漆喰ですが具体的に珪藻土との違いはどういった点なのか、実際全く分かりませんでした。

一番分かりやすいであろう見た目の違いはご覧の通りです!

 

漆喰



 

珪藻土



 

全然見分けがつかないですね。

模様の違いは塗り方で変わりますし、色も同じようなもので比較されればもう素人の私には見た目での判別は不可能です。

 

 

というわけで漆喰と珪藻土、この二つの材料の違いをほんの少しですが調べてみました。

 

先ずは主原料の違いです。

珪藻土は前回ご紹介した通り死んだプランクトンの殻が化石化したものを原料としています。

一方漆喰は貝殻やサンゴが化石化してできた石灰石からなる消石灰を主原料としています。

要は貝かプランクトンか、とだけ覚えておけば大丈夫ですね!

 

次に見た目の違いです。

簡単に言うと、漆喰の方がより白く光沢があるそうです。

これは原料からくるものなので、漆喰は消石灰の真っ白さをそのまま活かしているということですね。

 

それからこれも大きな違いの一つなのですが、自ら固まる力です。

珪藻土は自ら固まる力を持っていない為、凝固剤などを混ぜて壁材として使われます。

それに対して漆喰はつなぎとして多少糊や繊維は入れるものの、基本的には自ら固まっていきます。

 

そして最も重要視される機能性の面ですが、選ぶ理由にされることが一番多いであろう調湿性は珪藻土の方が高いです。

珪藻土の方がより水分を吸収しやすいので、調湿の面では漆喰よりも優れていると言えます。

ですがその分水に対する強さは漆喰の方が圧倒的に高いです。

珪藻土は室内の仕上材料としてしか使えないのに対し、漆喰は外壁にも使われるくらい水に対しての強度は優れています。

 

因みに漆喰には強いアルカリ性があり、臭いの元となるカビや細菌の繁殖を抑えてくれるだけでなく、ホルムアルデヒドという有害物質を吸着し分解してくれるという効果もあるのでシックハウス症候群対策としてもお勧めなんだそうです。

 

 

 

 

珪藻土と漆喰、勿論他にも様々な種類の塗り壁があります。どれを選ぶべきかは求める暮らしによっても変わってきますし、当然価格や見た目で選ぶのも大事なことです。

ただ、塗り壁はクロスに比べて経年劣化がしにくい仕上材料です。一度施工すれば環境次第で本当に長持ちするものなので長い目で見れば安い買い物と言えるかもしれません。

つまりそれだけ長く共にする存在ということです。せっかく連れ添うなら本当に気に入ったものがいいですよね。

それならば、あまり我慢しすぎずに本当に選びたいものを選んでみるのもある意味での節約なのかもしれないですね。

 

 

建設部 捧